カナダ東部移住&海外看護師情報

日本、カナダ、アラブ首長国連邦ドバイで看護師免許取得。NCLEX看護英語塾代表。

バンクーバーで看護師になる方法

 

1. NNAS(書類審査)について

外国人看護師はNNASという機関に、自国での看護師免許、職歴、英語試験のスコアなどを審査してもらうことになります。

【料金】

US$650 (※注意:カナダドルではなくアメリカドルです)
有効期限は1年になります。1年を超えると12か月の猶予期間に入ります。その後、またアカウントを有効にするためにはUS$180を支払わなくてはなりません。そこからまた1年間アカウントを有効にすることができます。

もし、RN以外にLPN(准看護師)も審査に追加したい場合はUS$220が追加でかかります。他の州も追加したい場合は1つの州に対してUS$55が追加でかかります。

【NNAS提出書類】

①ID
有効期限内の顔写真入りのIDを1点。(パスポート、運転免許証、PRカード等)もう1点、政府発行のID(戸籍謄本、Birth Certificate, Marriage Certificate等)

Notary Public、行政書士、弁護士等の公証を得る必要があります。翻訳をする場合は政府公認の翻訳者であること、もしくはNNASでも翻訳をしてくれます(1ページ85ドル)。Notary Public、行政書士、弁護士等から直接NNASに郵送すること。それ以外は無効です。

 

☆パスポートの公証

これは日本でやりました。まずパスポートをもって日本の行政書士にやってもらいました。私は東京に住んでいたので、池袋の平島国際行政書士事務所でやってもらいました。一応、外国関連などに強いようなので、ここにしましたが、パスポートは英訳必要ないので、どこでもいいと思います。その場でコピーをとって、日付、行政書士の名前、住所、連絡先、サイン、その場で原本を見たことなどの記載を英語でしてもらって、あとは封筒に入れて、行政書士が送付元として郵送しました。

☆Birth Certificateの公証

これはカナダに来てやりました。日本で戸籍謄本を作ります。これは住民票なんかと違って3ヶ月過ぎてもいいようです。カナダに来るときに戸籍謄本持ってくるといいと思います。日本領事館にBirth Certificateの申請をします。コピーで申請はできますが、引き取りの際に原本を見せる必要があります。ちなみにBirth Certificateの発行は2週間かかります(注意:引き取りの際の戸籍謄本は発行日がコピーと同一であることが重要だそうです)

Birth Certificateをゲットしたら、Notary Publicに行きました。Yoshida Notary Publicにいきました。また日付、公証人の名前などがちゃんと入ってるか確認してください。費用は40ドルでした。たぶん、35~40ドルが相場のようです。

 

②看護教育に関する書類

NNASのアカウントを作ると書類をダウンロードできるので、NNAS指定の用紙に学校側が記入していきます。すべて英文の指定用紙4~5枚ほどだったので、学校の協力が必要です。私は下書きを添付しました。英文の卒業証明書、成績証明書を指定用紙で作成します。一番大変なのは、シラバスの翻訳だと思います。私は15万円ほどで翻訳者に頼みましたが、見積の段階で100万円といわれる人もいるそうで、自分で翻訳する人が多いそうです。シラバスはほとんど評価されないので、自分で翻訳して校正してもらってもいいかもしれません。

シラバスは学校印を押してもらうこと、学校から直接送ってもらうこと(送ってもらった風でも可)、学校の名前と住所と公印が押してある封筒で送ることが重要だそうです。

③英文看護師免許
一番簡単です。厚生労働省に申請して、直接NNASに送ってもらいます。後日、不備を指摘されました。余裕をもって準備しましょう。

④元勤務先からの書類
元勤務先の協力が必要です。NNASに職歴を入力すると申請用紙がダウンロードできるようになります。これもNNASに直接送ってもらうようお願いします。英文になるので、これも下書きを添えて職場にお願いしました。

⑤英語の試験のスコア

IELTSの場合: Listening 7.5, Reading 6.5, Writing 7.0, Speaking 7.0

CELBANの場合: Listening 10, Reading 8, Writing 7, Speaking 8

上記のスコアをクリアする必要があります。CELBANはカナダ独自の試験ですが、看護英語に関する試験です。IELTSよりは簡単かもしれませんが、あまり教材や講座がないので勉強がしづらいと思います。私はIELTSでパスしました。

英語の試験のスコアで重要なのは6か月以上経つとスコアが無効になってしまいます(現在はコロナで特別措置がとられています)。すべての書類を出した後、英語の試験のスコアをパスしてすぐに送るようにしましょう。

 

2. 州の看護協会へ登録

次にBC州で看護師をする場合、BCCNMに登録をします。BCCNMはBC州の看護協会です。外国人看護師やLangara collegeでIEN向けのコースをとっていない場合、NCASというテストを受けることになります。

NCASはBCCNPが行う看護の知識、実技試験です。CBAというコンピューター上の試験とSLAという実技試験に分かれます。またDual assessmentといって余分にお金はかかりますが、RN(正看護師)の実技試験を受けるときにLPN(准看護師)のアセスメントもしてもらえます。

私の場合2021年7月に受験し、BCCNMより結果が通達されたのが2022年1月でした。ちなみに結果は以下のようになるのが通常です。

①Re-Entry Program(1~2年) 90%の外国人看護師がこの結果。
②Individual Courses(数か月~) 10%の外国人看護師がこの結果。
③4年間大学に通う ※ほとんどこの結果になることはない

NCASに一発合格したことがあるという人は…実は自慢ですが(笑)私以外聞いたことがありません。フィリピン人で一発合格したことがあるという噂は聞いたことはあります。

3.Re-Entry Programについて

BC州で看護師になるためには、このRe-entry programを受ける人が大半です。このRe-Entry Programに入るのにはかなり待つそうです。

①Kwantlent Polytechnic University (KPU)
1年間、Langleyキャンパス、永住権を持っている人のみ。

②Thompson Rivers University
1年半~2年。オンライン。カナダで1,600時間の介護士/LPN経験が入学条件(ただし、RNの働いている会社で働いていること、個人宅で住み込みは不可)、入学時の提出書類が多い。

このRe-entry Programを受けた後、NCLEX-RNという米国看護師試験を受ける許可がBCCNMよりおります。NCLEX-RNに合格して晴れてBC州で看護師になることができます。

4. NCLEX受験

最近はアメリカNY州やオーストラリアなどでNCLEXのEligibility(受験資格)をあらかじめ取っておく方法が流行っています。2023年4月から新形式NCLEXになり少し難しくなりますので、その前に受験しておこうという傾向があります。そのため、2022年5月20日現在ニューヨーク州の方は書類受理から5か月待ちとなっています。

私が主催しているNCLEX看護英語塾では生徒募集中です

 

最初に書いたNNASの書類審査の段階で英語のスコアをクリアできず、日本に帰国する日本人看護師が大半だと思います。現在はコロナの影響でニューブランズウィック州オンタリオ州など英語のスコアを取れなくても条件次第で免除される州も出てきています。

看護師になれるのは3年~5年ほど見ておく必要があります。アメリカ人やイギリス人などネイティブスピーカーでも外国人看護師がカナダで看護師になるのは1年ほどかかるそうです。特にBC州は時間とお金がとてもかかります。どうしてもバンクーバーにいないといけないのでなければ、他の州で看護師になることをお勧めします。

 

【私の看護師登録タイムライン】

2018年9月 NNAS登録

2020年2月 IELTS合格

2021年2月 NNASよりAdvisory report発行。看護協会登録。

2021年4月 BCCNM(BC州看護協会)のアセスメント結果がくる

2021年7月 NCAS受験

2021年8月 NB州でRN(正看護師になる)

2021年10月 NCAS結果がBCCNMに到着

2021年11月 BCCNMからKPUのNurse ReadyのCertificate、就職先病院からのLetter、NB中の看護免許やNCLEXのスコアをNB州の看護協会から直接送れと指示

2021年12月 NB州でRN(正看護師)として働き始める

2022年1月 BCCNMよりBC州でのRN、LPN登録可能と連絡あり。

 

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